vermilion::read 犬

http://d.hatena.ne.jp/nacanan/20030504#p1
オーベルシュタインと犬を連想してしまったのはちょっと古いかも。
ぼくはそれほど絶望的な話だとは思いませんでした。他者を愛することができる存在は、それゆえに死を祝福することができるのではないか。だが、もう少し、なんというか、視点が複数的なほうがいいような気もしました。なんとなく、暗殺者の心情というか、そこに遠さが残って、不可解な感じがします。それから、犬をもっと読者が愛するように描写すると、死んだときに読者のこころをうごかせるのではともおもいました。かってな批評ですが、一読者の感想として。セカイ系ではありませんが、世界の滅びのイメージがもう少しつたわるともっとヴィヴィッドだったような気もします。