多についての整理。

グールドの不運多数死のがいねんが面白かったので、メモ的に整理。

多様性を整理する。

まず、多様性は多数性を前提にする。多様性というのは、述語の複数性であり、多数性というのは主語の複数性。

AはBです。
AはCです。

これが多様性。

BはAです。
CはAです。

これが多数性。

次。

多様性は二つに分けられる。

1 多態性。その構成要素の組み合わせが展開されたものとしての多様性。
2 多形性。その構成が変形されたことによる変化としての多様性。

前者はバリエーション。予測可能。後者は偶発性、生成。たしか差異と反復にも似た記述が。

なお、グールドのツリー的系譜性への批判は、十分に一般性があると思う。ばんせいいっけいが典型。

複雑性が時系列を追って増大し、残った系列の共通祖先は、過去の時点においてもあらかじめ特別な存在であった、という想定が、ツリー的幻想である。

まあ、そういう話はおいても、バージェス動物群、カンブリア爆発の話は面白いです。