マルドロールは私である
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0680.html
『ロートレアモン』 「マルドロールの歌」
神よ、願わくば読者がはげまされ、しばしこの読みものとおなじように獰猛果敢になって、毒にみちみちた陰惨な頁の荒涼たる沼地をのりきり、路に迷わず、険しい未開の路を見いださんことを。読むにさいして、厳密な論理と、少なくとも疑心に応じる精神の緊張とを待たなければ、水が砂糖を浸すように、この書物の致命的放射能が魂に滲みこんでしまうからだ。猫も杓子も、これから先の頁を読めるというわけにはいかない、中毒せずにこの毒ある果実を味わうことができるのは特別な者にかぎる。だからひ弱な魂よ、この前人未踏の荒地にこれいじょう奥深く踏み込まぬうちに踵をかえせ、先へ進むな。
ぼくはシュルレアリストはきらいだがツァラは好きだ。そしてそういうこととはあんまり関係なく、ロートレアモンにいかれている。
さて、
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030827202.html
邪悪な文章を書くことが許されない国家が自由を旗印にするということを皮肉に感じない人があるだろうか。