アンチ・オイディプス

http://www5d.biglobe.ne.jp/~simpli/01-3-1About%20Philosopy6.htm

 「オイディプス・コンプレックス」という概念は、人間の多様な欲望を、<父―母―子>の「家庭」という社会秩序の枠組に閉じ込めてしまうことで、資本主義機械を支える構成員の温床となっている。こうして、自らの欲望を手放し、画一化された社会秩序に服従する人間を生産するための装置として、まず初めに「家庭」装置があり、さらにそれは、「学校」、「社会」、「国家」へとなどの様々な装置に接続されて、我々はそれらを経由していくことで、最終的には資本主義機械に服従する人間として生産されているのである。