以後、この日記は小説日記になります。

 これから小説を書いていくのはぼくの小説を書く能力のリハビリテーションでもあり、エキササイズでもあり、また、同時に、自分がなぜ書くということに妙に固執しているのかを知りたいからでもある。掌編とはいえ、手を抜くつもりはないし、いくさの現実がぼくの「文」へどう影響するかも図りがたい。それは醜悪な反映におわるかもしれないし、またこのようなこころみじたいが逃避にほかならないかもしれない。それを知るために、ぼくは書く。