イタロ・カルヴィーノ「マルコ・ポーロの見えない都市」「宿命の交わる城」

 カルヴィーノはうまい。読みましょう。宿命の交わる城は、タロットをつかって語る、という体裁で語られる物語。

 あと、やっぱり小説にとってリアリズムなんて言い出すのはうるさいよな、というのを改めて思う。石川淳はリアリズムは作者の気合のことなんじゃないかと片付けていたけれど、まったくそのとおりで、小説の本質は奇想だと勝手に断定。