iraqi war

http://www.asahi.com/international/update/0622/003.html
経由id:kosekiさん。

 この記事の気持ち悪いところは、徹底的に、攻撃が誰によるものか、主語を文中から削除しているところだ。このうえなく気色悪いし、あたかもなにか非人称のゴーストが「攻撃」の主体ででもあるかのようだ。犯人が判明していないという理由付けは成り立たない。この記事での主語の欠如は、一箇所、犯人という語が使っている以外では徹底している。それに、普通は、すくなくとも、こういう場合、テロリストによる犯行と見られる、というような、正体に関する推測がかかれるものだろう。犯人の固有名詞がわかっていなくても普通名詞でなざすことまで妨げられるわけではない。なぜここまで名指すことを避けるのか。「攻撃」という言葉の選択もあいまいだし、記事での、イラク人の不満と「攻撃」との関連もきわめて不明瞭な示唆にとどまっている。

もちろん、民兵、ゲリラという言葉は使われている。ぼくが指摘したいのは、そうした語が奇妙なまでに主語の位置から遠ざけられ、不自然な構文になっているということである。