ミスヒット

http://d.hatena.ne.jp/matsukura/20030820#p4

わたしはミスヒットは読者にとって不快なものだと思います。日記の書き手ははてながそういうものだと思っているからいいかもしれませんが、読者に不要なストレスを与えるのはよいことではないでしょう。もちろん、程度問題ですが、かなだけの二三文字の語については、どこかで歯止めが必要である以上、ほかより基準が厳しくて当然だと思います。ミスヒットは気にしなければいいというのは誰に向かっての発言かが問題だと思います。書き手だけが読者ではないでしょう。また、はてなはそういうものだという了解をしてくれている人だけが読者でもないでしょう。ある程度主観的なものが入ってしまうのでむずかしいかもしれませんが、ミスヒットが読み手にとって不快なものであるというのは、それなりに一般性があると考えます。

また、ミスヒットがいやならリンクを消せばいいというのは暴論です。キーワードの自動リンクの利便性を享受したい、そしてミスヒットは回避したい、という選択肢はまったくないようです。そのようなオール・オア・ナッシングしかないのでしょうか。自動リンクをすべて消してしまったら、はてなを選んだ利便性まで失ってしまうではありませんか。繰り返すようですが、わたしは自動リンクの利便性を有益だと思ってはてなを使っているんです。私は、それとミスヒットに耐えることはトレードオフである必要はない、といってるんです。むしろ、キーワードの自動リンクは、そのような無駄なリンクを減らすことによって有効になる、といっているので、リンクしたくないといっているわけではない、ということはしつこいくらい強調しておきます。この点がどうしても理解してもらえないように思えます。

もちろん、ミスヒットをすべて避けることはできません。わたしはミスヒットをすべて問題視しているんじゃなくて、名詞以外の部分に高い確率でミスヒットするかなだけの二三文字の語を登録するのに慎重になる、場合によっては削除するのは、最低限の制限として適切だと思う、ということです。

「たま」をあげておられますが、それがわたしには「なっち」や「キタ」とどう違うのかわかりません。わたしはそのような主観的なものがはいらないように、かなだけの二三文字の語は自粛するのが、基準として客観的なのではないかと考えているのです。

手段についてですが、どうも削除に誰もが神経過敏なような気がしてなりません。削除に移したからといってすぐに削除されるわけではない、ということはもっと強調されるべきだと思います。削除と言っても、現行のシステムではそれは単に削除を提案しているだけです。誰でも何の手間もなく撤回できる削除カテゴリーへの移動を、何かを抹殺するような、取り返しのつかない行為としてイメージするのは間違いだと思います。そういう意味で、削除に移すということは、特定のキーワードに対して意見表明する手段として、不穏当だとは僕は思いません。実際、たとえ本当に削除されたあとでも同じ語を登録することに何の困難もないのです。

ともあれ、かなだけ二三文字の語という制限が適切かということとは別に、キーワード登録していい範囲として現行の公式ルールの制限だけでいいとお考えでしょうか。わたしはこれではゆるすぎると思います。あるいは、自動リンクを制限するときの柔軟な選択肢が必要です。わたしは、自動リンクの範囲がもっと適切にコントロールできるのであれば、キーワードの範囲に制限なんて要らないと思っています。なんでもすき放題に登録すればいいのです。しかし、問題なのは、現行の意味中心のカテゴリーと、品詞による選択肢は、過度のミスヒットやあまりにも一般的な(「いぬ」とか「日本」とか)語を排除するには不適切です。

もしなんらかの制限が必要だとお思いなのであれば、わたしは、その制限のひとつとして、ミスヒットが不快であるというのはそれなりに一般性があるということ、そしてある程度境界線が客観的であるという理由から、かな二三文字の語については自粛するというのを、考えているわけです。決して、キーワードリンクを否定しているわけではないということはしつこく強調しておきます。