ダイアナは

ちなみにいきなりこの本を読んではいけません。シリーズは順番に。

で、サイレンが知能はないのは何故かと。知能があったらSFになってしまうとか、キャラをこれ以上増やしたくないとか、はあるとおもうんだけど。ちなみに女王と海賊が復活して以来、話がいまひとつなのは、敵方というか対立者が弱くてあんまりたくさんいないからなんだよな。だから複雑な筋立てがつくりにくい。その点では誰よりもルウの扱いが難しいところ。とはいえ話をジャンプというかローダン方式で風呂敷を広げるのもどうかと思うし。闇の一族とかにシフトすると、今度は女王と海賊の出番がなくなるしなあ。クリリンヤムチャ的扱いにこのふたりがなるのはいやすぎる。どうするんだろう、と。

もとい。サイレンに知能を持たせてすぐ殺して泣かせにして、という処理はありえた。もちろん、例の短編の二番煎じになるのであんまりよくないけど、でもそれ以上にそうしなかった理由は多分、ダイアナを人間的な存在として描きたくなかったからだろうと思う。

ある意味で、ダイアナは動物であるというか、機械であるというか、非人間的な存在としてえがきたい。でも話の流れ上、どんどん人間的(に見える)部分が出てくる。しかし、「異質さ」は残したい。で、だからこそ、ダイアナをある意味で照らし返す「存在」はサイレンのようなものだったと。なんでダイアナが「私は機械」とあくまで主張するか、というところもそういうところだし、異質な存在というテーマは一貫してあるわけだし。

関係ないけど、ヴァッツはいかにもなキャラクターだけど、実際にその方面のひとたちに人気はあるのか。その場合、やはり受なのか、など。