キーワード・ポリシーをめぐる葛藤

http://d.hatena.ne.jp/memn0ck/20030422#1051026018

ぼくにはそれなりに明確な基準があって、この日記の人が思っているような需要とか有名度ではなくて、それは、キーワードを私有しないこと、である。もちろん、これはぼくの、はてなの公式の説明のひとつの解釈でしかない。

また、今回登録なさっているもののほとんどは(べつに全部確認したわけじゃないが)、単にマイナーなだけで、固有名詞としてキーワード登録するのはまっとうなものだろう。だから、ぼくとしては介入する気はない。ただauのアレというようなのは、その特定の言い回しが流通している言い回しなのかどうかぼくにはわからないのだけれど、とくに流通し普及している言い回しではなく創作した言い回しなら、登録には不適切だと個人的には思う。

今回のようなことは今後も起きるだろうから、それなりに基準を出しておくことは大事だと思う。ぼくにはぼくの意見があるけれど、公式見解が出ればとにかくそれでいいとおもう。

ぼくは検閲官をやりたいわけではなく、愛蔵太さんのときにつづいて、目立った例だったので、こういう場合どうするのか、ということを、明確にする議論の端緒になればいいと思う。

すでに、キーワードの説明で、少なくとも公的な、普通の、共有できる穏当な説明ぬきに、個人的な解釈や「悪魔の辞典」的な解説を加えることには否定的な決着がついている。そういう解説を、どうしてもくわえたいとしても、それはあくまでも、普通の、一般的な説明をまず登録した上で、のこと、ということだ。キーワードは共有のもので、登録者や編集者の所有物ではない、そこから、以上の原則はかなり自然に出てくるように僕は思う。つまり、キーワードの選択や説明文からは、なるべく個人的な創作性は排除したほうがいい、ということだ。

だからこそ、一定の制約はあれ、はてなダイアリークラブと住み分ける意味があるのではないだろうか。

この件について、もっといろんなひとの意見が出るといいとおもう。
それによってはぼくの意見も変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

ついでにいえば、ですから、今度の判断に関し、サイトが有名かどうかは関係ない、とは言い切れませんが、かなり間接的な関係しかありません。ぼくには、自分に排他的に所属するようなものを登録しない、というのは、最低限の歯止めのように思われるのです。