死ぬのは当然怖い。

id:nazokingさんのところでちょっと書いたのだが、ぼくが死ぬのが怖いのは存在しなくなることそのものが理も非もなく恐ろしいからです。ぼくにとって、存在しない、自分が無になることほどおそろしいことはない。これは恐ろしいという言葉の語感よりも切迫した、感情的で非理性的な恐怖で、理由なんかは説明できない。おそらく生き物として、生に執着する本能があるからとしかいいようがない。そしてそれが普通だとぼくは思っていたのだけれど、ここ数年、ときおり見かける死についての言説を見ると、死ぬのが「怖い」のではなく「嫌」というタイプのものをけっこう目に付いて、びっくりする。なんというか、死そのものではなく、死にまつわる副次的な効果がいやだという感じ。うーん、そういうのを読んでいると、よかれあしかれぼくが「近代的」な人物なのかもしれないなあ、という感じもする。