いちおう

二人のかたから言及があったので、返答はしておいたほうがいいなと思うものの、そのキーワード自体にあまり言及したくないし、放っておけばどうせ相手にされないで流れてしまうだろうから、実を言えばあまり言及をしたくないのですが、そうもいっていられないので。

というわけでid:sasadaさん。簡単にいってしまえばいままで普通に行われてきたことばかりですよね。で、それにフロントページを作る、という話ならいいか、というと、これは、考えてみてください。まず、フロントページを作ることで得られる実質的な利益は何ですか。(リンク集としてなら、分かるが、それならリンク集を作ればいい)ぼくには思いつかない。これがひとつ。つぎに、議論の場としてならどうか。ここでわからないのは、議論の場とは具体的にどこか。独立した掲示板を作るという話なら、そういう話は何度もあったし、(はっぱちゃんねるとか)、失敗してきている。また、単にそういう話なら、別に反対ではない。キーワードそのものを議論の場とするというなら、キーワードは議論の場として適切ではない。掲示板のほうが、乗せられる言葉の量としても、見晴らしのよさとしても、比較にならない。では、キーワードそのものを議論の場として使うのでなければ、そもそも、キーワードをたてる意味がどこにあるのか。単に掲示板をつくればいいだけでしょう。そして繰り返すけれども、そういう話なら、さして目新しくもないし、そして常々必要であるといわれつづけているものだから、反対は無論しない。ただし、それはid:DocSeriさんのいわれるとおり、強制力とか、組織的実体をもたないものであることが明確であることが必要で、また、単に実効性をいえば、ぼくははてな側の設置したものでないと認知を得られないと思う。つぎに権威うんぬんの話ですが、相談員を提供し、とか、「市民以外にも参加を認め」とか、そういうことを「誰が」するのか、ということです。そのあたかも、提供したり認めたりする、「主体」が、言葉のなかから存在し始めてしまうのが有害だといっているわけです。ジチカイという名前とか、いままで普通にユーザーレベルでなされてきたことを、そのジチカイの活動として、行うということは、それを、ある一定の組織的統制におくという意味でなければそもそも有名無実です。もしそういうものをいっさいもたせない、というのであれば、べつにそれはそれでいい。しかしそれなら、なおさら、ジチカイという名目は無意味ではないのか。結局のところ、すでになされているボランティアベースの諸活動をジチカイという名目の元に包括することは、そうした活動を制限する結果にしかならない。また、そういう制限をしないというなら、そもそもジチカイという名目であたらしくキーワード化することの効果がまったくない。そして単に効果がないだけならいいかというと、すでにのべたように、何らかの会というような組織的実体、「主体」を発生させてしまうことが有害であると思う、ということです。

で、何も対案なしで葬るのかといわれれば、キーワード議論に関する連絡掲示板というようなものは、僕は必要だと思うし、あっていいとおもう。そして、それを議論することは、そもそも、ジチカイのようなものを議論することと、まったく無関係でいいし、あのキーワードがたったことが、そうした必要な議論のために有益であったか、といわれれば、否であると思う、ということです。

追記
id:sasadaさんへ。いいえ。この件でコメント欄でのぼくのコメントが口調というかやや過剰反応だったところがあるのは分かっているので、その点では反省しています。あと、たしかにキーワードとしてたてることで「捕捉」という点では有効である、というのはなるほどと思いました。キーワード議論、というようなセクション捕捉用キーワードならば有用かもしれません。