よつばと! を読んで

ハラハラした。いや、こちらの事情なんだけど、よつばがいろいろするたびに、誰かにこっぴどくおこられないかと、そればかり気になって、ハラハラ、戦々恐々としてしまう。要するに僕は心が狭いのだな、と思って多少落ち込んだりもする。つまりはぼくはその場にいたら説教っぽいことを言い出したり、いけずを言うに違いない人間なのだな、ということなのだと思う。みんながあえて何かを黙っているという状態にどうしても耐えられない。あるいは、相手に合わせてうそをつけない。これもハラハラするからで、真に受けて行動したらひどい目にあうんじゃないかとばかり想像する。ぼくが事実を知ることに固執するのは、間違った認識は直ちに被害に直結するというイメージがなぜかあるかららしい。というか、他人と現実の間に立つというような余裕がないということだろう、つまり。だから、よつばもすごいなあ、と思うんだけど、むしろ、ぼくはただひたすら、周りの大人に感心してしまった。すごいなあ、大人ってすごい、と。ああ、でもぼくはやっぱりはかないものを見るのは苦手だ。本当は僕が思うよりずっと丈夫なのだと思いはするのだけれど、それでも緊張感に耐えられない。