ビオン

http://www2p.biglobe.ne.jp/~you_/bion.html
の基底的想定集団での、ペア想定集団(このへん用語うろおぼえ)で、リーダーはいまだうまれざる何者か。問題の解決は生まれてくる子供によって解決されるだろう。、というのにしびれる。これはかれの理論とはずれる話だが、ディオティマ的な、こういう構えはやっぱいい感じだと思う。もちろん、ビオンはこれを集団が問題解決に対していだくファンタジーとそれに相関しての集団のリーダーの性格付けについて語ってるわけで、とくべつ肯定的な意味でいってるわけじゃないけれど、関係は産むためにあるというニーチェの洞察はやっぱかっこいいわけです。

 Bion によればグループは、各メンバーの意図や意識を越えたグループ心性 group mentality を持つという。

 ワーク・グループ (W)
 理性的な協力のもとに何らかの課題が遂行されているグループ。フロイトが自我の特徴としたものに類似。

 基底的想定グループ
 基底的想定の生活は現実へとは向かわず、内側のファンタジーに向かう。基本的憶測は匿名的であり、グループの誰一人にも明確に規定されることはない。
 基本憶測は、以下の3つにまとめられる。

 依存想定グループ dependency (baD) (愛着)
  「完全に依存できるリーダーが欲求や欲望を満たしてくれる」

  「母親とその体と結びつき、相互的な反応を確保したいという分割排除されたニードの結果としての理想化。自分自身と内的対象を、投影された羨望と一つになった外的対象の報復から守る手段」

 闘争−逃走想定グループ fight/flight (baF)(攻撃性)
  「敵が存在し、その敵を攻撃しなければならず、またその敵から逃げる必要がある」  「生まれもった悪性の羨望という形で現れる、死の本能に特有の不安から生じる分割排除され投影された憎しみの結果としての中傷」(Hopper 1989)

 リーダーはパラノイド。

 つがい想定グループ pairing (baP) (性愛)
  「グループの課題が何であれ、カップルの間に生まれる子どもによって解決されるだろう」

 「抑鬱ポジションに関連した不安に対する躁的防衛としての性愛及び性愛化」(Hopper 1989)

 グループのリーダーは、まだ生まれていない何事か、あるいは誰か。

 原子価 Valency
 個人が基本想定活動にどう程度容易に入り込めるかということを示す。(Greenberg 1977)

これってessaさんの問題意識と関係するんじゃないかなあ。
どう関係するかといわれると困るんだけど。
http://amrita.s14.xrea.com/d/

ちなみに即身仏についてはそういう過程として、生き方としての死に方の問題ならまったく文句はないのです。あくまでも、命を絶って来世で救われるという発想への違和感だったので。